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執筆者の写真宏道会案内人

「主」と「迷い」 小川忠太郎先生剣道話(22)

小川忠太郎先生剣道話(22)~「主」と「迷い」~

三間の間合(注)の時、相手はない。自分が「ピタッ」と。 それに、相手が出てくる。その時「主」になっていれば、相手がみんな見える。 心が二つになっているから駄目なんだ。二つということは「迷い」なんだ。 下心と言ってね。「どうなんだろうな、こうなんだろうな」と。 いいことでも思慮分別を巡らすのは「迷い」なんだ。 「ズッ」と一枚になる。それが修行なんだ。 「遠間」で、相手が触れたら思慮分別を使わないで「サッサッ」と働く。これは大変だけれども、最初それを覚える。遠間で「ズッ」。大事だよ。遠間でね。これが先だ。 切り返し、掛かり稽古で身体をこなしておいてね。遠間の自分一人のところから。 慌てなくとも、若い人はここから二足一刀で打てる。そういうふうに打ち込んだのは受けられない。頭を使うからやられる。 毎日素振りをやるといいね。やってますか?そんなに長くやらなくとも、30分でもいいんだ。 (注)…宏道会では、地稽古(防具・竹刀による真剣勝負)は古流の形同様三間の間合から始める。 昭和55年4月 『小川忠太郎先生剣道話 第一巻』より タイトル、抜粋、注)… 令道

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