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地稽古は「形」の試験 小川忠太郎先生剣道話(31)

小川忠太郎先生剣道話(31)~地稽古は「形」の試験~

掛かり稽古の時に大事なのは、一つは元太刀だ。 長野先生はもっと道場を広く使って。もっと引いてやらないと。 掛かる者は道場を一杯に使って。それで、気力を切らないということが主眼。 それから、地稽古は「一足一刀の間合い」が大事なんだ。 これは何を手本にしてやったら良いかというと、「形」を手本にする。 だから昔は、形で目録を取らないと、稽古をさせなかった。そうでないとスポーツになっちゃう。 それで、形を基準として稽古をする。形がどれだけ出来たかの試験になる。 お互いに中段に構える。ここではどちらも互角なんだ。 この互角のところから相手の間に入る「入り方」が色々あるが、それを「形」に教えている。 このままじゃ入れない。例えば、「下段の付け中正眼」は、こう、下段でこぶしを崩しておいて、ズーッ、と柔らかく。 形(一刀流)は一本目から五本目までをよーく工夫する。これが頭に入れば稽古が出来る。 一本目は「面の相打ち」だろ。ここは「気合い」だ。 二本目は「差し違え」だ。 三本目は少し程度が高い。「打ってくるやつを引き込んどいて」打つ。 引く方が難しい。 四本目は… (以下次回に続く) 昭和55年5月 『小川忠太郎先生剣道話 第一巻』より タイトル、構成… 栗山令道

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