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寺田五郎右衛門の形と禅 小川忠太郎先生剣道話(18)

小川忠太郎先生剣道話(18)~寺田五郎右衛門の形と禅~


剣道を考えてみれば、真剣勝負から出た形(かた)で行き詰まるはずはないんだけれども、かたちだけでは駄目なんだね。普通の人はそういう心境まで行けないんだね。 形はいいんだ。ただ真剣になれないんだ。形で真剣になれたのは寺田五郎右衛門ただ一人じゃないかな? 56歳で一刀流の免許皆伝ですよ。 偉い人だね。それでまだ納得できないんだよ。それからまたやるわけなんだな。 自信が出来たのは70を過ぎてから。それは、東嶺和尚に参禅したから。 そのくらい形は骨が折れるものなんだ。寺田先生が中西家を継いでも、まだ自分に納得できない。そこに形の難点があるな。 いいけれども余程やらないと。 その補助のために防具を付けた稽古が出来たんだ。これは自然なことだよ。 こちらのほうが盛んになったが、あくまで形のほうが中心だ。 (次回に続く) 昭和55年3月 『小川忠太郎先生剣道話 第一巻』より タイトル、抜粋… 令道

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