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執筆者の写真宏道会案内人

段階段階のポイントを修行する 小川忠太郎先生剣道話(37)

小川忠太郎先生剣道話(37)~段階段階のポイントを修行する~

2、3日前に、ある寺に行ったら、夕飯の時に、たくあんを細かく切って出したな。そこなんだよ。年寄りにはね。若い人にはぶつ切りでいいんだよ。 これが剣道なんだ。 日常生活で相手に「ピタッ」と。そこをシッカリ練っていくと使える。 普通の言葉で言えば、自分の人格も侵さないが、相手の人格も侵さない。 これを頭に入れて、シッカリやってくださいね。 それが、修技段(小川忠太郎先生が制定した、宏道会独自の級段位規定。修習級、修練段、修体段、修技段、妙位、離位の順。)の修行。 相手があるということをシッカリ知る。相手の剣先を破らなければ打てない。その剣先の破り方は、古流の形にある。あれがお手本なんだ。 形をシッカリやって。形は原則だから。地稽古はその応用。そうすると、段々段々、剣道が「道理と技の一致」になってくる。 それが出来た時が「妙位」だ。これは説明出来ない。説明したらもう駄目だ。 いくらでも上がある。 修技段だと、相手の剣先があるということを知っている。 今日は、誰か、いい面が来たろ。一生懸命やれば、そういう技が出る。意識したらもう駄目だ。それだから、自分が鍛錬できる。 ポイントポイントがあるから、そのポイントをつかんで修行する。 修体段までは、中段の構えを一生懸命つくる。修技段になったら、相手の構えは剣先で決まっているということを知る。 相手の剣先を破るということ。本当の気合でいく。一刀流の一本目の気合。 そういう理論を知っておって、その段階段階の稽古をする。 昭和55年7月 (『小川忠太郎先生剣道話 第一巻』より) タイトル、構成、()内…栗山令道

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